謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は格別のお引立てを賜り厚く御礼申し上げます。
2022年も、われわれには大きな変化の直中にいた1年だったと映りました。
変化というものは、必然的に自身の無自覚さや気づきを促進すると実感しています。
この気づきこそが、結果的に変化に対応する際の重要なリソースになると納得できた1年でした。
今年の終わりに一年を振り返った時、どのくらい気づきがあり、
どのようなリソースを得ているのか今はまだわかりませんが、
一つずつ丁寧に味わっていきたいと思います。
2022年は、年初に抱いていた問題意識である、
「役割や理想、べき論で組織を動かすことの限界」について、
探求した1年でもありました。
例えば、以下のようなスタイルに変えた研修を大幅に増やしてみました。
研修を1日(単発)ではなく2日間や3日間(継続型)とし、
研修前の事前課題、又は初回の研修時に、受講者自身が求められる役割や自身の理想を考え、
それに近づくための実践課題を設定してもらい、
2日目や3日目で実践課題を実施してみた気づきや感想を共有してもらいました。
実践課題の振りかえりで、毎回必ず
「実際には実践していなくて、作文した内容を持ってきた」
という発言が受講者からでます。
✓ 役割を果たせていないのではないか
✓ 実践すると言ってしないのは、管理職として、社会人としていかがなものか
など、実践していない受講者を責めて、動かそうとするやり方もありますが、
実践しないということは役割や理想、べき論よりも強い動機が
その人の内側で働いているという見方もできます。
そこで、研修では「実践しないことによって得られているメリット」や、
「実践しない裏目的」を探ってもらうようにしてみました。
その結果、本音が非常にでやすく、気づきの多い場をつくることができるようになった
と感じています。
実践しない裏目的が明確になると、これを解決するのは内省が必要になります。
内省には答えがあるわけではありませんし、モヤモヤや違和感を保持しながら
自分を見つめる必要があります。
モヤモヤや違和感を抱くと、すぐに外部に答えを求めたり、
他責にして楽になろうとする行動が顕著にみられることもわかりました。
2023年は、モヤモヤや違和感を保持しながら内省を行い、
自分の内側からの願いやニーズを自覚した上での組織運営、
リーダーシップの発揮、キャリア構築の探求をしていきます。
世の中にある理論や方法論、考え方を大事にしつつも、
弊社メンバーのモヤモヤや違和感を大切にしながら、
2023年も探求を続けていきたいとメンバー一同思っております。
本年も引き続きよろしくお願いいたします。
最後になりますが、皆さま方の本年のご健勝と更なるご活躍を祈念し、
新年の挨拶とさせていただきます。